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福島市臨床研修“NOW”プロジェクト 第19回ケーススタディ・講演会 開催!

令和7年5月10日(土)午後2時から大原綜合病院5階講堂において、福島市臨床研修

“NOW”プロジェクト 第19回ケーススタディおよび講演会が開催され、NOW4病院の研修医35名(日赤14名, 大原13名, わたり4名, 済生会4名)および指導医・事務担当者が参加しました。

福島市臨床研修“NOW”プロジェクト代表 石橋敏幸先生が東日本大震災・原発事故翌年の2012年福島市臨床研修3病院の研修医はわずか1名であったことから“福島市の医療の復興は今(NOW)こそ若手人材発掘と育成が基本”との指針で、30年後の福島の医療を担う人材を育成する福島市臨床研修“NOW”プロジェクト設立の経緯に触れました。その後、臨床研修病院関係者は勿論のこと福島市医師会及び福島市、そして全国の心ある先生方のご支援によりV字型の回復を遂げ今年の福島市臨床研修4病院にはなんと21名の研修医が集いました。今回、済生会福島総合病院臨床研修プログラム責任者赤塚英信先生の司会によりケーススタディ・講演会が進められました。

講演会はお二人の先生、福島赤十字病院脳神経内科部長守谷新先生と大原綜合病院循環器センター長・循環器内科主任部長國井浩行先生、守谷先生からは「神経内科救急疾患の診断と初期対応」、國井先生からは「救急外来における循環器疾患への対応」と題しお話をいただき、救急外来における脳神経疾患と循環器疾患への対応の基本を学ぶことができました。

ケーススタディでは、大阪医科薬科大学総合診療医学教室教授 鈴木富雄先生を講師にお招きし、「復刻版ドクターG鈴木富雄先生に挑戦 ! みんなで症例検討」とのタイトルで楽しく真剣に学びました。30歳代男性:発熱、頭痛、めまいが主訴の症例。研修医が6グループに分かれ、グループディスカッション毎に鑑別診断をクリップに書きその根拠を研修医が説明することを4回繰り返した。鈴木富雄先生には2013年の第1回から毎年ご担当いただいていますが、“福島の研修医は確実にレベルアップしています!”との評価を頂き、私も含め各病院の臨床研修プログラム責任者も驚くほど研修医の実力は向上しています。最終的には全6グループが正解のベージェット病に辿り着きました。大切なのは診断に至るまでのプロセスと考え方ですが、研修医は見事な展開をしていました。4病院が一緒に対面で語り学び合うことが臨床研修の真骨頂であることをまざまざと見せつけられたケーススタディでした。

福島市臨床研修“NOW”プロジェクトは、今後とも福島の将来を担う医師を育成して参ります!

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